地球を守って!恋するヒーロー

「何をゴチャゴチャと話してるんだ!」



私たちが彼らの分からない日本語で話している間は、親切にも待ってくれている......はずもなく。

余計に怒らせてしまったみたい。


自称正義のヒーローというべきか、ナイトというべきなのか、とにかく彼のこんな時にでも冗談を言える度胸はすごいと思うけど。

やっぱりどう考えたって、勝ち目がない気がする。


敵はムッキムキの集団、しかも凶器アリ。
対してこちらは、女の私とイケメン二人、体格も普通だし武器もない。

勝手にイケメンたちを私の味方にしちゃったけど、たぶん助けてくれるんだよね?


プロレスラー集団とイケメンを見比べていると、集団の一人が怖い顔をしてナイフを取り出した。


英語でもない言語で、早口で何やらまくし立てながら、ナイフを私の目の前に......

さ、刺される!?



「や、だ......、やめて......!」



その瞬間、私は今まで生きてきた中で一番強く思ったの。

死にたくない!と。


余命宣告されても、他人事のように感じていたのに、今さらになって死にたくないだなんて、おかしな話だけれど......。

もう長くは生きられないと宣告された時よりも、ずっとずっと「死」を近くに感じて、私は初めて生きたいと、そう強く願った。

今助かっても残り少ない命だということは、頭の中からすっかり消えてしまうほどに、強く。