地球を守って!恋するヒーロー

「み、な......。
私の名前は、ミナ・ナカガワ......」



なんで......?
アメジスト色の目を見ていたら、名前を教えても良いかなという気になって、口が名前を紡ぎだす。

まるで、口が勝手に動いているみたい。



「そう、それでいい。
いい子だ、ミナ。

ミナ、俺たちの仲間にならない?」



彼は柔らかく微笑みながら、私のポニーテールにさらりと触れる。


犯罪組織の仲間に?
そんなの、なるわけない。


なるわけないのに、彼の宝石のような目に見つめられると、どうでもいいような気がしてくるから困る。

私、どうしちゃったんだろう。


私の意思には反して頷きそうになる頭を抑えて、絞り出すようにノーと言う。



「ミナ」



アメジスト色の目に見つめられて、ただ一言名前を呼ばれただけなのに、体がびくっと震えた。


あ......、ダメだ、逆らえ、ない。


彼の仲間になるのも、いいのかな。
犯罪組織の一員になっても......、いいかも......。


頭の中にモヤがかかったみたいに、何も考えられない。

アメジストの光しか、もう目に入らない。