地球を守って!恋するヒーロー

さっきからドレッドヘアーの動きが遅くなるように念じてみても、まったく遅くならないし、やっぱり対人には役立たずな能力。

どうしよう、どうしたらいいの。


千明の顔色がどんどん悪くなるなか、ドレッドヘアーの人の剣が千明をかすめようとする。


ああ、危ない!
千明、早く避けて!


ドレッドヘアーが遅くできないなら、千明を速くしよう!

そう思い、千明が速く動けるように念じた。


ドレッドヘアーの剣が千明の胴体を捉える寸前で、スピードを取り戻した千明はそれをかわす。

けれど完全には避けきれず、剣は千明のダウンの袖を切り裂き、露出した肌からは血がにじみ出た。



「美菜、このドレッドヘアーの能力はコピーだ。これ以上能力を使うと完全にコピーされる。
美菜の能力がコピーされたらマズイ。

ここは俺に任せて、美菜はこどもたちを安全な場所に連れていってほしい」



......コピー?人の能力をコピーするってこと?
だから、私に力を使うなって言ったの?

もしかして、さっき千明の動きが遅くなったように感じたのは、ドレッドヘアーが私の能力をコピーして使ったから......?


切られたダウンも気にとめず、千明はすぐに剣を構え直して、ドレッドヘアーと距離をとりながら、早口で私に訴える。