地球を守って!恋するヒーロー

覚悟はしてきたはずなのに、ほんの一瞬、私の中に迷いが生まれてしまった。


その隙を敵は見逃さず、気付いた時には目前に銃弾が迫ってきていた。


常人を大きく超えたサイキックの動体視力で、それを視界に捉えたけれど......、間に合わない!?


私の力が発動するかしないかギリギリのところで、命を狙う銃弾は火の弾に当たり、違う方向へと飛んでいった。

それから、近くまできていた敵を目の前に現れたブレットが殴り飛ばしてから、私たちの周囲が炎に包まれる。



「何考えてるんだ。
戦闘の最中に気を抜くな」


「......ごめん」



こちらをチラリと見て舌打ちしたブレットに言い返す言葉もなく、うつむく。


うつむく私にブレットは背を向けて、すぐに戦闘体制に入る。


本当にその通りだよ、何考えてるんだろう。
怖いのは私だけじゃなくみんな一緒なのに、他の人はそれでも戦ってるのに.......。



「戦えないなら下がってろ。
アキを手伝って、村人を避難させてきたらどうだ」



何も答えられずにいると、苛立ったように早くしろと叫ばれる。

その気迫におされて、民家の方へと駆け出した。