【完結】ホイクメン!

片思いは実らず、信明は好きな人に思いを伝えられないまま疎遠になってしまった。


だけど、この思いは今でも変わっていないのだろうか・・・?




「ねぇ・・・?

信明は今でも、その人の事が好きなの?」




もうこの思いが“過去”であるなら私は前進する。


だけど、もし今でも“進行形”であるなら・・・。




「そうだなぁ・・・。」




信明はタバコのパッケージに手を伸ばし、新たなタバコを加え着火した。




何かを悩んでいるかのように。


殺風景な部屋の壁をじっと見つめ、信明はタバコの煙と共に小さな溜め息を漏らす。




「一度は諦めた恋だった。

だけど今は、再会と共に気持ちが蘇った・・・っていうのが正しいかな?」