上杉君に連れられて来たのは創作料理のお店。
席は個室のように仕切られているから周りを気にすることなく話しが出来るのは有難かった…
「吉野がアルコール大丈夫なら、先ずはビールで乾杯する?」
「うん、ビール飲みたい」
冷え冷えのジョッキを持ち上げて上杉君が乾杯の音頭をとる。
「2人だけの同窓会…再会を祝してカンパ~イ」
「カンパ~イ」
ガチンと鳴ったジョッキを口に付け琥珀色の液体を一気に流し込んで行く
量が半分になったところでジョッキを置いたら…
目を点にした上杉君が私の顔を凝視していた…
それから突然「ブハッ」って吹き出してゲラゲラ笑っている。
「・・・」
なに、何なの私は置いてけぼり?