『神咒孕が変わったのは
龍華が生まれてから 15年たった日。』

~15年後~

「母様!
私にはもう分かりませぬ。

龍を操ることも
雷の声を聞くことも
緑の声を聞くことも
光をだすことも 闇をつくることも。」

涙をたくさん目にため
母、日代里に訴えてきたのは
龍華が15歳になった日だった。

そんな娘の姿をみてきた日代里は
自分の無力さに涙がとまらなかった。

『ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。』

そう繰り返すしかなかったのだ。