これでも好きなの

その後しばらく観戦していると、「あっ、拓也くんー!」と隣から声が。





「あのさ、それって好きなわけ?」




「え?……ううんー!」




「へー、そうなんだ」





でもあたしにはなんとなくそうじゃない気がした、っていうのは言わないでおこう。





なんたって根拠がないし。





……でも、そんな気がするっていう勘は、あたってると思ってる。





蘭子本人には内緒。





言ったらいろいろとうるさそうだからね!














その拓也くんは、ハードル走で……なんと堂々の一位をとった。





そのときの蘭子の目は……まあ輝いていた。