服を脱がしている時間はない。

奈々をそのままの格好で風呂に入れ、

自分もそこに入って奈々を支える。


俺はシャワーのノズルをとって、

水が出る蛇口をいっぱいにひねった。



ザーーーーーーッ


奈々の首元にシャワーを当てる。

パジャマは緩いから
水は奈々の体を伝って全身を冷やすことができた。


この時期でも、ずっと水道水を浴びてると冷たい。

俺自身、だんだん溜まって来た水に浸りだいぶ体は冷えていたが

そんなこと気にならなかった。






頼む、意識を戻してくれ。


自分もずぶ濡れになりながら
奈々にシャワーをかけ続けた。