私がやっと自分の現状に気づいたのは
それからそう遅くない。
とりあえず時間を見ようと思って動かそうとした体が
重くて全くと言っていいほど動かない。
「の…ど…かわい…た……」
昨日なにも飲み食いしていない私の体はカラカラだった。
そして
しばらくして私を襲ったのは
とんでもないくらいひどい吐き気。
でも吐くものがないから
胃だけが無駄に締め付けられて
余計に気持ちが悪い。
体が思うように動かない。
そう気付いた時、
私は急に恐怖に襲われた。
苦しい
なのに、体が動かない
テーブルの上に置いたスマホも取れない
「だ、いす…けくん…」
怖い。
大輔くん。
怒られてもいい。
会いたい。
大輔くん。
助けて…
