「大輔くんも…いて?」



布団をかけられた奈々は

控えめに俺のワイシャツの袖を掴んで言った。



しゅんとして見えるのは
弱っているからだろうか、

それとも、寝ていないことを俺に言われたからだろうか、


どちらにせよ、そんなこと言われなくたって


俺は、

奈々のそばにいるつもりだった。



「いる。

ちゃんといるから、

とにかくいまは寝ろ」



「うん。…おやすみなさい」


「おやすみ」


しゅんとして布団に隠れた奈々。

その布団を一瞬だけまくって


俺は奈々の頬に

そっと触れるほどのキスをした。


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