「お願い離して!やなのためだから...もう私に関わらないで...」 「じゃあ最後に一つだけ聞いていい?」 私は、何も言わずに頷いた。 「今...美穂は俺のこと好き?」 また何も言わずに頷いた。 「じゃあ美穂とは....」 私は、その先の言葉を聞いちゃいけないと思っておもいっきり握られている手を振りほどいて、夢中で走って家へ帰った。