初デートをしたときにも座ったベンチに座る。



あの時はもうほとんど暗くなりかけてたけど、今はまだ明るくてやながはっきりと見える。




「久しぶりだね。ここ来るのも...」



「そうだな...」


やなも思い出に浸っているような声で答える。



「あの時さ〜、ずっと沈黙だったよね...」



「そうそう、ずっと沈黙だった時どうしようかと思ったよ。」



「まあ...やなはシャイだからしょうがないよ...」



私も緊張してたし...私から話しかけたけど、話しててもお互いのこと全然見てなかった...

ベンチに座っても前しか見てなかった。



「ごめんな、あの時は...」



「え、どうしたの急に...」



「なんか男らしくなかったかなって思って...」



「全然いいよ。だってそういうのがやなだし...そういうところがやなのいいところだし可愛いところだもん!」