今日から2段階。

早速学科を受ける。
実車は明後日から。


教習所に来ると、つい所内のコースを見てしまう。
瀬口先生が歩いてないかな。って。


つい無意識に探してしまう自分がいる。
完全に先生に片想いをしている。




「それは教習所マジックだって。」
「え。」

学科を一時間受け、久しぶりに高校時代の親友、茜とランチ。


「だって、あの狭い空間に二人きりだよ?それに、年上で運転できて…ってかっこ良く見えるもの。」
「え、でも…。」

教官のことが好きだ、と言ったらこれ。

「それに自己開示っていうの?」
「あ、それ、私の専門分野です…。」
「自己開示することによって、相手が知ってくれる。相手のことを知れる。それが恋の勘違いになる。」
私は大学で心理学を学んでいる。

「私はそういうのなかったけど、やっぱりあるんだ。教習所マジックって。」
茜は大学一年生のときに免許を取っている。
「でも、瀬口先生への想いは本物だもん!」
「マジックにかかってる人はみんなそう言うんだって。時期に卒業するんだから忘れるって。」
「そうなのかな。」

確かに、言われてみれば…。
そうかもしれない。

でも、でも、でもね?
少しでも望みがあるのなら…。
そう思う。

向こうにしてみたら沢山いる教習生の一人。
私のことなんて、ただの生徒としか思ってないのかもしれない。
けど、期待しちゃう。

私に対する一言一言に。