「相沢さんも清武君の事気になってるの?私も絶対応援するよ!」


「涼花、ありがとう。私達……ありのぉぉ!!ままのぉぉ!!姿見せるのよぉぉぉ!!」







両拳を握りながら相沢さんを真っ直ぐな目で見つめると、その手を強く握られる。



ようやくだけど、自分の気持ちがハッキリしてきた。





私、藤崎君から嫌われたままなんて嫌だ。




絶対仲直りする。そして……






「また、付き合えたら良いな……」


「そうか。涼花にじゃあ良いものをやろう」






もじもじしながら呟いた私に、相沢さんが鞄から何かを取り出して見せてくる。





受け取ってみると、それは『お城クラブ♡割引券』と書いてあるチケット。





(……また……?)






「今度こそ使えよ!」







ウインクする相沢さんの前で、私は方針状態になった。



確実に使う日は遠い……。