玉川君とこうして話すのは、同じクラスになってから初めての事だった。






2年になって同じクラスになったけど、その前入学式の日から玉川君の事は知っていた。






まるでモデルみたいだなぁと、自分のルックスと比べて羨ましく思いながら、入学式の後隣の教室に入っていく玉川君を自然と目で追っていた。






女子なら1度は憧れる筈。





王子様みたいな男の子との恋愛を。






多分私は、心の奥で憧れていたのかもしれない。







それも洸ちゃんと出会う前までだけど。





同じクラスになると派手な玉川君の事が苦手になったし。







(というか、何なんだろう。今のこの状況は。何故私は玉川君の部屋の中でお茶を啜っているんだ……)






あれからすぐに相沢さんが怒って帰ってしまって、その流れで私も帰して貰えると思ったのに。






半ば強引にリビングへ引っ張っていかれると、そのままリビングのソファに座らされた。





すぐにテーブルに出された麦茶に口をつけながら、私は静まり返った部屋の中をキョロキョロと挙動不審に見渡す事しか出来ない。