あんたは私の敵よ!!<完>

『なっ!!
 るり、優等生やめたら、性格悪くなったんじゃねぇ?』

「そう思うなら、とっとと離れて頂ける?」

『うっ…』



楽しい会話を中断したのは、未だ私の変化を受け入れられない大人たちの1人…担任だった。

『柊!ちょっと来い!』

「ここではダメなんですか?」

『いや、そういうワケでは…』

「私の外見の変化が、そんなにマズいんですかねぇ…
 あんな個性の欠片も無い模範的優等生が、本当にこの世に存在していると思っていたんですか?

 とりあえず、校則にも反して無いですし、何ら問題は無いかと思いますが…?」


『教師に刃向かうのか?』


「生徒は、教師の駒ではありませんよ。 それが何か?」


『くっ!!』


苦々しいと言わんばかりの表情で、担任は職員室に戻っていった。


『るり、いいの?』

「何が?」