あんたは私の敵よ!!<完>

教室まで葉山と談笑しながら登校した。


葉山ファン含め、気付いた生徒全員が唖然としているようだ…


さて問題は、どうやって実際に悪質な行動を取った人間を黙らせるかって事。


『俺も、るりの教室行くよ。』


ガラガラッ


勢いよくドアを開けると、教室内に居た全員の視線がこちらに向けられた。


私は、真っ直ぐある女の所へ向かった。
私に水をぶっかけ、毒を吐いた女。


「ごきげんよう。
 昨日はどうもありがとう。
 でも、あなたのような女性は、例えどんなにカワイイ顔をしていても、絶対にモテないですよ。
 だって、自分を高めるのでは無く、相手を貶める事でしか、自分を守る事が出来ないんでしょう?
 心が醜いもの。

 どうしても葉山くんのハートを射止めたいなら、根性曲がったやり方はやめるのね!!」


『ま、そういう事だし、女であろうが、男であろうが、るりを傷つけようとするヤツは、俺が許さないから!』


私が女の所を離れた後、葉山がそう宣言してた。

「格好良い事を言ってる筈なのに、何だか私の“オマケ”みたいね♪」