そして時間になるとほとんどの生徒が揃い先生が入ってきた。

若い先生だな~

「お~し!皆揃ってるな。出席とるぞー…ってその前に今日から1-Bの担任になった小野坂大地だ!24歳、彼女とラブラブ!宜しくな♪」

そして面白い先生だ。

皆凄い笑ってるww

出席をとり終え、入学式も終わり帰りの時間になった。

今日、友達がえみりの他にも3人できた。

愛崎真香(あいさきまなか)と杉山御子(すぎやまみこ)、品川静香(しながわしずか)。

3人共、同じ中学で仲がいいんだって!

とっても優しいし元気で明るいから楽しい!

帰る前にお母さんともう一度会い、少し話してから別れた。

教室に向かいえみりにおまたせーを言おうとしたのに教室から「キャーーー!!!!」という悲鳴が聞こえた。

な、なんなんだ!!どうした!!と思いながら教室を見るとぞろぞろぞろぞろと女の子が一杯ではないか。

なぜこんなに沢山女の子が?

「なにこれ!?なんで女の子達がこんなにいるの!?」

ドアの前にたたずんでいると女の子達の中から押し退けるようにえみりが鞄を持って出てきた。

「妃奈~鞄持ってきた~」

ぜえぜえと息を切らしながら私に鞄を渡す。

「あ、ありがとう…で、この騒ぎは一体なに?お、女の子が一杯いるよ!」

少し興奮気味に言ってみた。

「そんなに興奮しないで妃奈。あ~A組の男子がここの友達の所に来てるみたいなんだけど、なんだかイケメンすぎて他のクラスの女の子達がぞろぞろとついてきたみたいで…迷惑きわまりないわ!」

半ば呆れ怒っているえみり。

確かにこんな人数がいたら迷惑だよね。

「そ、そうなんだ」

しかもただのイケメンがいるからってついてくるものなの?

私はイケメンに興味がないからあまり乗り気になれない話し…

最近の女の子達は元気だね~

「あれ?見てかないの?」

なぜか私を不思議に思っているような顔で見てきた。

「なにを?」

頭にハテナマークを浮かべる私。

「イケメンだよ!」

「んー興味がないからいらないよ?」

そう言いきると驚きの顔をするえみり。

わお、口があんぐりと開いてますよ。

「…め、珍しい子もいたもんね~」

「?…そんなことより早く帰ろう!」

「そ、そうね」

正直この暑苦しい教室にいたくはなかった。

だって最悪だよ!女の子達の甘ったるい香水が何種類も混ざった匂い…ああ!臭すぎる~

まさかあの男も私と同じことを思ってたなんて想像できなかった。