「んー…。サーフィンかな?」

少し考えてから、そう言った弘樹。

「サーフィンやったことないの?」

「いや、むしろ逆。高校の時とかひたすら海行ってやってた。」

少し意外だった。

弘樹って、なんとなくインテリ系かと思ってたから。

「うまいの?」

「そこは期待してくれていい。」

二カッ。

弾けるような無邪気な笑顔でそう言った弘樹に、少し胸がざわつく。

あれ?

なんだろ、これ??

初めての感覚に驚く私をよそに、弘樹は夏について語り始めている。

「やっぱ、夏はサーフィンだろ!波に乗るのとかすんげー楽しいんだぜ?」

キラキラした目。

その姿は眩しかった。