確かに暑い。

それは私も我慢できないほど暑かった。

夏は好き。

だけど、夏とは違い、暑いにプラスでジメジメした感じは大嫌い。

誰でもこのジメジメは嫌いだろう。

「ホント…この季節は嫌い。」

思わず呟きが漏れる。

そんな私の言葉を聞いてか、弘樹はこちらに顔を向けた。

「…じゃあ、俺と一緒に楽しいことすれば、今は楽しくなるかね?」