「そろそろ、梅雨も終わるなー。」 ふと、弘樹は呟いた。 弘樹は変わらず、私の元へ訪れている。 『梅雨が終わる。』 それはイコール夏が来るということ。 弘樹が勝手に立てた計画を実行できる季節。 余程楽しみなのだろう。 病院のカレンダーにバツ印を付けているらしい。 さやかがこの間教えてくれた。 たっく…いい大人がなんで海ごときではしゃいでるんだ。