「そういえばさ、前に佐久間くんから連絡あって…鈴香のことなんだけど。」


「ああ、」


なんだ、弥生から雅に連絡してたんだ。

そういうところだけ
やること早いよな、あいつ。


「鈴香、元気なの?記憶障害って、優馬のことも覚えてないの?」


「うん。極力毎日通って仲良くなってきてはいると思うんだけどね…」



自然と、この前のことが頭に浮かぶ。




「どうした優馬、元気ないじゃん。」


「んなことねーよ」


「んなことあるよ!
あたし、鈴香がいなくなって、ずっと優馬のこと見てきた…
優馬がどんな思いしてきたかあたしわかるよ?誰よりもわかる自信あるよ…」


「そっか、さんきゅ。
でも大丈夫だから。」


「優馬はそうやって、
なにかあるといっつも強がって。
あたしにくらい話してよ!…弱みくらい見せてよ、、」