―遡ること数十分―



「暑い…
氷魔法さえ使えれば…」

と、俺はぼやいていた


今は、高校生活二度目の夏休み真っ只中


気温が30℃を越えるほどの猛暑のなか、俺は学校に向かっていた


理由は1つ


夏期講習だ

夏期講習のためだけに俺は学校へ向かっているんだ