連れてこられたのは小さな部屋。
年上だと分かってから更に大人しくなったあたしを不思議に思ったのか
狩野さんと岡崎さんはやたらに声をかけてきて。
ホント参った。
ついた頃にはもうだいぶ神経がすり減らされたあたしは、
中にはいっても中々岡崎さんの言葉の意味が飲み込めなかった。
「お前ここで働け」
「…はい?」
「ここで俺らの世話役やれ」
「はあ!?」
口をだらしなく開けているあたしを見て吹き出したのは、
「ぶはっ!なーんだ、美菜ちゃんそんな大きな声でるんじゃん!」
目尻に涙まで溜めてる岡崎さんだった。
「いや、だってそんな…いきなり…」
「うーん。まあそれもそうだよね。結構いきなりだから、翼」
「ホントですね…あっ!すいません!」
「大丈夫!大丈夫!こいつ仲間には怒らないから!」
なんて言いながらウィンクまでしてるし。