秘密のアジト




「お前名前は?」

隣を歩く黒髪さんにいきなり聞かれ肩を揺らす。


「えっ、と…美菜…です。橘美菜」

「美菜、か。俺は狩野翼だ。よろしくな」

「あ、よろしくお願いします…」


しどろもどろになるあたしを落ち着かせるかのように、


「俺は岡崎将!高2だよ!」


と言う金髪…岡崎さん。

だけどそんなことよりも、


「高2!?」

「え、なに。どしたの?」

「あ、いえ…」


高2って…どうしよう。


まさかそんなに年上なんて。1つ上くらいかと思ってた。