…なんか面倒なことに…。 密かにそうげんなりしたとき、また新しい声がした。 「この子俺らの連れだからダーメ」 「え?あっ、わっ…」 キラキラした金髪に片耳ピアス。 見るからにチャラそうな男の人。 「ほら、行くよ」 なんて言いながらあたしの手を引いて歩き始める。 今日も計画失敗だなあ。 諦めたあたしはそのまま金髪さんと黒髪さんについて行くことにした。