ペチャンコのパンを拾い上げ、争奪戦を繰り広げる中に負けじと立ち向かった。 そして何とか手に入れたお惣菜パン2個と、お弁当片手に旧校舎に足を運ぶ。 やっぱり慣れなくて怖いけど、1回来たからなのか昨日よりはマシだ。 「あ、5点ちゃんだ」 「本当だ」 「奏多さんと昼メシ?」 うっ……。 窓ガラスが割れた教室の前を通った時、色んな人から声をかけられた。 やっぱりまだ5点ちゃんか。 わたしのあだ名は、どうやらもうそれになっちゃったみたい。