俺様ヤンキー君と秘密の関係

い、今……好きって。


わたしのことが好きって……そう言った？



「ウ、ウソッ……？」



えっ？


冗談……？



「けど、俺はお前とは付き合えない」



舞い上がってしまいそうになったのも束の間、一条君の言葉は今度はわたしをどん底へと突き落とした。



付き合えないって……どうして？


好きなのに……付き合えないって。



「俺と関わることで、前みたいにお前を傷付けるかもしれない。ひどい目に遭って、心からの笑顔を失うお前を見ていたくねーんだよ」



悔しそうにそう言って、うつむく一条君。