最初の頃のような悪意はないように思えるけど、ライ君に真顔で見られると困惑する。 慣れてないからかな。 「なにやってんだよ、んなとこで。危ないからさっさと帰れよ」 「あ、ぎゅ、牛乳を買いに……」 ぶっきらぼうに言われて、思わず縮こまる。 やっぱり、嫌われているんだろうか? でも、冷たさは感じない。 「用事が済んだんなら、さっさと帰れ!女がうろつく時間じゃねぇだろ!」 「え……で、でも、まだ6時前……」 外は薄暗いけど、うろついちゃダメなほど遅い時間じゃないはず……。