「なに突っ立ってんだよ?こっち座れって」 「あ……うん」 ダメだ。 緊張する。 わたしだけなのかな、こんなに緊張してるのは。 一条君は、何とも思わないの? そりゃそうか、当たり前だよ。 今日は勉強の為に来たんだもん。 恐る恐る中に足を踏み入れたわたしは、テーブルがあるラグマットの上にゆっくり座った。 「紅茶飲める?」 「えっ?あ、うん……!いや、でも、お構いなく」 「いいよ、そんくらい。持って来るから待ってろ」 そう言って、一条君は部屋を後にした。