君にキスができるまで。






「俺のこと、名前で呼べないんだ?」



いっときもぐもぐとしたあと、みさちゃんは半ばやけくそのように口を開いた。



「別に、名前くらい呼べるから!」


「へえ〜。 じゃあ呼んでみて。 いま」



みさちゃんらしい反応が返ってきて、俺は頬がゆるむのを抑えるのに必死。


ほんと、かわいすぎる。



「い、いま!? それは、ちょっと……」


「え〜なんで? 呼べるんでしょ?」


「そ、うだけど……でもっ……」



あーやばい。


好きな子ほどいじめてしまうってやつ、わかるかもしんねぇ。