「えー? 普通に照れるよ。 みさちゃんが見てないだけ」
楽しそうに笑いながら、わたしの頭をぽんぽんと撫でる。
むー。 ほんとかなぁ。
むくれながら佐久間くんを見ると、彼は急に体の向きを変えた。
「そろそろメシ食わねぇと時間なくなる。 教室戻ろうぜ」
「あっ、うん! そうだね」
いつもより早歩きな佐久間くんを不思議に思いながら、小走りで追いかけた。
広い背中に、またドキドキする。
(みさちゃんのむくれ顔、かわいすぎだろ……!)
*おしまい*
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…