君にキスができるまで。






背中に鋭い視線が刺さる。


い、いたたまれない……!



「俺の方がぞっこんなの。 みさちゃんとの時間、邪魔すんなよ」


「あ、秋く……っ」


「名前で呼ぶな。 つーか、邪魔だからいますぐどっか行って」



佐久間くんがキツい口調でそう言うと、先輩方は言葉に詰まったようで。


すぐに足音が遠ざかっていく。



よ、よかった……!


安心して、ふにゃっと体の力が抜ける。



「っ、みさちゃん! 大丈夫か?」


「あ、ごめんね。 ちょっとホッとして」



佐久間くんを見上げてそう言うと、彼は頬を赤くしてそっぽを向いた。