"付き合ってます"って言うことがこんなに怖いなんて!


ビクビクしてると、先輩方の逆鱗に触れちゃうよ……!



「なに? はっきり言いなよ」


「かわいいからって調子乗ってんなよ」


「秋くんも遊びなんじゃなーい?」



すいません! 調子乗ってません!


佐久間くん、遊びだったら泣きます……。



直接は言えなくて、すべて心の中で返事をする。


どうしよう。 どうしたらいいの?



もう黙ったままで、先輩方の気が済むまでおとなしくしてるしか……。



「みーさちゃん」



キュッと唇を結んだとき、ここにいるはずのないひとの声が聞こえてきた。