壁にもたれて、ふう、とため息をつく。 体育館裏がダメなら、屋上でいいか。 すっげぇ暑いだろうけど……。 暑さを想像してしかめっ面になったまま、壁から体を離したとき。 「だからっ……やめてください! もう授業はじまってるんですよ!」 悲鳴に近い、甲高い声が耳に入った。 「……っ!?」 この声……。 俺が間違えるわけない。 「……っ」 もう、考えてるひまなんてなかった。 勝手に足が動いていて、ふたりの男女の間に割って入っていた。 「……俺の大事な女の子に触らないでくれます?」