君にキスができるまで。






「みさちゃんって、多野のこと好きなんだ?」



みさちゃんの手にあるお菓子に目をやりながら、そう言ってみる。



……いつもより声が低くなってしまう。


みさちゃんは悪くなんかないのに。



ただの、嫉妬だ。



「す、好きとかでは、ないけど……すごくいい先生で……」


「どっちにしろ、先生となんて付き合えないだろ?」



ちょっと照れたように話すみさちゃんは、俺の質問を肯定してるようで。


どうしても、冷静になれない。



「そんな、付き合うなんて……」


「あーダメだ。 すっげぇイライラする。 もう、みさちゃんの好きにしたらいいよ」