君にキスができるまで。






職員室前のテーブルにふたり並んで座り、数学を教わっているみさちゃん。



なんだよあれ……。


みさちゃんがかわいいからって、デレデレしてんなよ、多野のやつ!



なんてイライラをつのらせていると、数分経って、みさちゃんがノートを閉じたのが見えた。



「……っ」



みさちゃんの次の行動が予想できる。


それを止めようと、俺の体は無意識に動いていた。



「……みさちゃん!」


「きゃっ!?」



みさちゃんの手首を掴んで、ちらりと多野に目をやる。


もちろん、多野はふしぎそうな顔をしてるだけで、それがさらにイラついた。