君にキスができるまで。






みさちゃんは職員室前につくと、中を覗き込んでだれかを探している様子。


それからすぐ、目的の人物を見つけたらしいみさちゃんはパアッと笑顔になる。



え、まさか……!


と、いやな予感は当たるもので。



「河北、休み時間まで熱心だなぁ」



職員室から、多野が出てきた。



あ、いま気づいたけど、みさちゃんは数学のノートも持っていたらしく。


名目は、数学を聞きにきたということになってる。



そう、名目。


きっと、みさちゃんはあの手作りお菓子を多野にあげるんだろう。



「お時間とってしまってすみません。 えっと、この問題が……」