ぶっちゃけ、かわいすぎるみさちゃんが悪いっていうか、ね。


うしろからみさちゃんを覗き込んで、至近距離で見つめる。



「ね、キスしていい?」


「い、いやっ、近いって! 離して!」



みさちゃんが俺の腕の中でさらに暴れる。


あちゃーやっぱりだめか。


落胆しながらも、みさちゃんを抱きしめる腕はゆるめない。



この光景は見慣れているからか、だいたいの生徒が素通り。


先生でさえも呆れた顔しか向けてこない。



これってさ、みさちゃんと公認かっ「佐久間(さくま)くん」



「……どうしたの? みさちゃん」