君にキスができるまで。






俺はみさちゃんから離れて、別の自販機の前に立つ。


この自販機はペットボトルが置いてある。



「ん、これ」


「えっ、ココア……」



素直にいちごオレを買ったみさちゃんの目の前に、ペットボトルのココア差し出す。


みさちゃんの手には紙パックのいちごオレがある。



「ペットボトルだから、すぐ飲まなくてもいいだろ? だから、はい。 あげる」



空いてる片手にココアを持たせると、みさちゃんはそれを突き返す。


えー。 遠慮しなくていいのに。



「申し訳ないです……っ。 それに、この前に、逃げました、し……」