拓巳がそう言って楽しそうに笑う。
「なんだよ、たいへんって」
「まーがんばれ」
「……ああ。 あたりまえ」
なんて拓巳のテキトーな応援を受けた日の昼休み。
ジュースを買おうと、購買へ向かうと。
「みーさちゃん」
「ひゃあっ! わっ、さ、さく、佐久間くん!?」
ジュース選びに集中しているみさちゃんをうしろからぎゅっと抱きしめた。
てか、みさちゃん。
その噛みよう。 あわてっぷり。
意識してくれてるの?
「や、やめっ……見られてるし……」
周りには他学年の生徒もいて、みんな俺らを見ていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…