「……好きだよ。 みさちゃん」



ふ、と小さく笑みをこぼして、ゆっくりとみさちゃんから離れる。


すると。



「え、あ、うぅ……」



みさちゃんは耳を押さえながら、さらに頬を赤く染めた。



好き、と。

言葉にできた。


みさちゃんはどう思っただろうか。



「え、うぅ……えと、塾があるので帰ります!!」



早口でそう言い終えると、ダダダッと運動部もびっくりな速さで走っていってしまった。



「……逃げたな。 みさちゃん」



まだまだアピールが足りねぇみたいだ。



だから。


覚悟しとけよ? みさちゃん。