わざわざ肩をたたいて、そう言われても。
拓巳の方を見ることなく目線は遠くの黒板を見たまま、口を開く。
「ふーん。 別に興味ねぇ」
「とか言って〜! 河北ちゃんが関わると興味持たざるを得ないでしょ〜」
すげぇうざい。 拓巳ってもっといいやつだったよな?
頬杖をついて、はあーと深いため息をつくと、なぜか女子ふたりがあわてたように口を開いた。
「佐久間くんと比べたら、佐久間くんの方がかっこいいに決まってるよ〜」
「そうそう。 なんかもう面と向かって言えちゃうかっこよさ」
……はあ。 それはどうも。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…