わざわざ肩をたたいて、そう言われても。


拓巳の方を見ることなく目線は遠くの黒板を見たまま、口を開く。



「ふーん。 別に興味ねぇ」


「とか言って〜! 河北ちゃんが関わると興味持たざるを得ないでしょ〜」



すげぇうざい。 拓巳ってもっといいやつだったよな?


頬杖をついて、はあーと深いため息をつくと、なぜか女子ふたりがあわてたように口を開いた。



「佐久間くんと比べたら、佐久間くんの方がかっこいいに決まってるよ〜」


「そうそう。 なんかもう面と向かって言えちゃうかっこよさ」



……はあ。 それはどうも。