「秘密にしてやるから俺の言う事聞けよ」
……は?
え…何この自信ありげな顔、キモイって!
それで私が肯定すると思ってんの?
「イヤです」
ここはハッキリ断ろう!
「……あ?」
カミヤスグルはビックリしたのか間抜け顔。
ぷっ、面白っ!
「おい、一体誰の命令を断ってんだよ?」
「あなた様ですよ?」
「お、お前わかってんのか? 俺が言えば、退学になるんだよ?」
「……で?」
「……っ、俺は優しいから、言う事聞けば無かった事にするんだぞ」
だんだん口調弱くなってるよ?
「お好きにどうぞ。 どうせ皆さん信じませんし」
ニコニコ笑いながら屋上の入り口を指さすと、
「覚悟しろよ」
と、全然怖くない睨みをしてカミヤスグルは屋上からいなくなった。