「俺は神谷勝。 親父が理事長なんだよ、だから屋上は俺だけの場所なんだよ」
この人がカミヤスグル!
亘先生が気をつけろと行った意味が分かったわ。
カミヤスグルは理事長の息子さんだから彼の気分でいつでもクビにできるとね。
生徒も同様に、か。
「琥珀、これ、見られても良いの?」
カミヤスグルはニヤニヤしながら携帯を私に見せる。
「あ!」
それは、私はペンダントを空中で消したところだった。
「ダ、ダメだよ!」
携帯を取ろうと手を伸ばすけどヒョイとよけられる。
私身長ないのに、そんな高くあげなくていいじゃん!
「……見られたら困るよ! 消してよ!」
「いいぜ。 条件を呑んでくれたらな?」
「どんな?」
私が聞くとカミヤスグルは私を指さして自信満々に言った。