「木場さん、どこから来たの?」




「教科書わかる?」




「髪、キレーだね」




亘先生がいなくなった後、クラスメートが集まってきて、質問の嵐。




それをテキトーに相槌をうちながら答える。




だって…すぐに転校しちゃうもん。




だからあまり仲良くはできないのよ。




それに、さっきから後ろからの視線が痛いんだよね……。




肩越しから振り返ると視線の正体は男の子。





顔は中の下なのにロン毛だし。





それにニヤニヤしていて何か企んでそう。





それから授業が始まったけど私はロン毛の視線に一日中耐える事となってしまった。