「ん~…カミヤスグルはどんな殺し方がいいかな」
鼻歌を歌いながら教室内を歩き始める転入生。
「お前、何者だ?」
俺が聞くとピタリと歩くのを止め、
「あ! そうだね。 冥土の土産に正体をバラすってのもいいよね」
天井を歩いていた転入生が地面に降りる。
「私は魔女だよ。 仲間は三人いて、主に恨みを持っている人の願いを叶えるの」
「お前等に頼んだのは誰だ?」
「貴方がよく知ってる人。 1-Aの全員で不登校に追いやった人だよ」
パチンッ
指を鳴らした瞬間シュウウッと何かが抜けていく音が聞こえた。
「ゔっ」
なんだ…息が…苦しい。
「決めた、カミヤスグルは窒息死ね。 空気が無くなるまでせいぜい足掻くといいよ」
転入生は笑いながら消えていった。


