『えと、始めに私はイジメられてるんですよね。 クラスメートに無視されるし持ち物は隠されるし、昨日なんて殴られたんですよ~。 ホラ、痣になってる!』
袖口を捲り黒くなっている部分を見せる。
『まぁ、正直言ってつまんなかった。 あんまりにも下らなすぎて!』
アハハッ、とテレビの先で笑い声を上げている。
教室にいる全員は唖然としてテレビの先の転入生を見ていた。
『イジメは置いといて、昨日面白い物を見たんですよ。 はい、証拠!』
「!!?」
ザワッ
パッと画面が切り替わり、映ったのは、
俺が今までやってきた悪事の全て。
万引き、カツアゲ、強姦……などなど。
『信じられないでしょ? でも、事実だから♪』
と言って、クスクスと嘲笑する。