神谷side.


ガヤガヤッ




HRが終わってすぐ。




亘は休みだしあの転入生も来てねぇし。




チッ、折角今日は面白い事しようとしてたのに。




ブツッ




『あれー? もう始まってるの?』




突如窓際の棚に置かれていたテレビが起動した。




其れだけではなくテレビに映っていたのは転入生だった。




「え? なんで……?」




「誰も触ってないよな」




『えーと、この放送は全教室に送られています! そして、皆さんに良いものを見せマース!』




静まり返る教室を知らないのか転入生の楽しそうな声が流れる。




「まさか…告げ口するんじゃないの?」




ガンッ




俺は机を蹴り出して教室のドアに手をかけた。




「!?」




外からかけられたのか開くことは無かった。